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昔の山仕事 [木のこと森のこと]

データを整理していたら珍しい写真が出てきたので、改めて紹介します。

十年ぐらい前かな?
「昔の山仕事を再現する」というプロジェクトに参加させていただきました。
どちらも山の中で切り出した丸太を、いかに麓へ運ぶかという先達の
知恵です。

まずは、山修羅。

山修羅B.jpg

出材する丸太で、山の中に滑り台をつくり、
この上に丸太を滑らせて、下へ下へと搬出します。

カーブの部分や減速させる部分に多くの技術・智恵(一度山肌にぶつけてから
また修羅の中に戻して減速させる等)が必要とされると言うことでした。

搬出に従い、上から山修羅を崩してゆけば、最後にはきれいにすべて
搬出されるという仕組みです。

この滑り台、ものすごい勢いで丸太が落ちて行くので、怖かった!

次は川修羅、この日はとても暑くてウォータースライダーやりたかった!
(もちろん真面目なプロジェクトなので出来ませんでしたが)

川修羅.jpg

川=水を使って、丸太を搬出する方法です。
滝等の障害物をスムースに越えさせたり、鉄砲づつみの上から下までを
つなげる道のような役割を持っているとの事でしたが、

鉄砲づつみの写真がない!

なので、電気などを使用しない「昔の山仕事」
続きをまたいつか書きたいと思います。。。。。。おたのしみに!


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山仕事の相棒 [木のこと森のこと]

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日本の木のことをもっと知りたい→林業家と知り合う→山仕事を体験する
→山仕事、自分の道具が欲しくなる→2丁差しをまずは購入

日本の林業を覗き、深みに嵌まってゆく人の典型的なパターンです。

腰にマイ二丁差しが下がると、「あいつもとうとう感染したな」と
山仕事の先輩達が、ほほえみます。

自分の山の相棒、鉈と鋸が一つの鞘に収まった2丁差し、かっこいいでしょ?

今回の高知訪問では、そのトップブランド西山商会を訪ねました。

nishi3.jpg

西山社長みずからのお出迎えをいただき、土佐打刃物のお話を伺いました。

2階の会議室には、山仕事の刃物がずらり、どうしてもそちらに目が行ってしまう。

nishi2.jpg

自分と同型の鉈、その製造工程を説明していただきました。

地金に鋼を差し込み、鍛造を繰り返し、最後に研ぐのですが、
工程の多さは予想以上でした。

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鍛造工場も見学させていただきました。

炉の間近でひたすら刃物を打つ職人さん、その懸命な姿に

こうやって自分の鉈も出来たのだと、改めて思い、大事に使わねばと、

心を新たに、山仕事へ向かいます。

西山商会
http://www.nishiyama-shokai.com/
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龍馬の木で家を造りませんか? [木のこと森のこと]

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各地の作法に学ぶ「日本建築研鑽会」、今回は土佐の高知です。

土佐材の販路を広げるべく、官民協力しツアーをバックアップしていただきました。
関係者の皆様、お世話になり、ありがとうございます。

県立森林技術センターでは、木材の強度試験や熱処理(乾燥)試験の
様子を見学させていただきました。

土佐材の品質を安全で確かなものにする取り組みです。

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原木市場では、圧倒的な材積に驚きました。これだけの需要があるのか?

お話を聞くと、日本の林業が抱える問題が高知にもありました。
1964年の完全自由化により、関税のかからない外材に押され、
価格は下がるだけ下がり、山を維持していくだけの利益が見込めません。

親子三代にわたり、大事に育てた杉原木の価格を、
大根の体積に換算すると、なんと25円!これで山を維持していくのは無理!

そのため、林家(持ち主)は継続的な作業をあきらめ、伐採業者に斜面で売却、
業者は採算性を重視し、皆伐を行い、次の植林はしない。

このままではいけないと、県も森林組合も土佐材の生き残る道を
真剣に探しています。

kochi3.jpg

土佐材で造る家にも案内されました。

温暖なイメージがある高知ですが、木の目は細やかで美しい材です。
土佐漆喰との組み合わせで、心和む家がまもなく完成です。

いかがでしょう?龍馬の木で家を造りませんか?

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原木市場で、素晴らしく目の込んだ大径木を見つけました。
馬路村の国有林から産出されたそうです。

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その馬路村を翌日見学することが出来ました。

杉の天然林は初めてです。千年近い杉の林は神々しく雄大です。

木は、その国の自然環境と密接に結びついています。

高知県が始めた取り組みが成功し、山の維持管理が可能になり、
美しい山を次世代へつなげることが出来るように、そしてその活動が
日本中へ広がりますように。
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ドメインを変更しました。 [木のこと森のこと]

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2月1日を持ちましてドメインを社名(so-go)から日本の木(nihonnoki)に変更しました。

13年間使用していたso-go.netからnihonnoki.comへの移行です。

これを機に、今まで以上に日本の木にこだわった活動をしていきたいと思います。

皆様、よろしくお願いいたします。

旧:http://www.so-go.net 新:http://www.nihonnoki.com


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小学生 丸太切り体験 [木のこと森のこと]

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11月3日 小学生を対象に「丸太切り体験」を行いました。

「子供達が日本の木に触れ、手仕事が体験できるイベントを開きたい」
そんな思いを居酒屋で話したところ、異業種交流会の仲間が小学校の
父兄に働きかけ、小学校のお祭りでの開催となりました。

尽力していただいたHさん、ありがとうございます。

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群馬県シャロムの森から、皮付きの桧や杉丸太をいただき、
大きな丸太から、、、

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小さな丸太まで、各種そろえ、自分の体格に合った丸太を選んでもらい、
1年生から6年生まで各学年が楽しめる様にしました。

このあたりの詳細は、小学校父兄会「おやGの会」のメンバーからの提案です。

また「手仕事」を何にするかも考えていただきました。
小学校のお祭りなので、事故や怪我は許されません。それでいて子供達の
興味を引く事、、、出てきた答えは、鋸で丸太を切る!

自分にとっては当たり前すぎて、それがイベントになるとは考えつきませんでしたが、
父兄の話では、子供達は丸太を見たこともなく、ましてや切ったこともないので、
充分に楽しい出来事になるとのことでした。

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当日は大盛況で、およそ150人ほどの小学生が参加してくれました。

切った丸太は、大事にやすりを掛け、

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ドリルで穴を開け、麻紐を通し、首から提げられるように。

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そして好きな絵を描き、皆喜んで持って帰りました。

切り株をゴミにしない、グッドアイデアでしょ!

子供達の安全のため、子供一人に大人一人がつきました。
人手が足りずにNPO法人民家再生協会の若手グループU-50の協力もいただきました。
感謝です。

子供達が日本の木に触れ、手仕事を体験するイベントは下記の皆さんの
協力により開催することが出来ました。この場を借りて御礼申し上げます。

地元小学校 「おやGの会」の皆さん

NPO法人民家再生協会 U-50の皆さん
http://www.minka.or.jp/

群馬県みどり市東町 シャロムの森

町会の大事なチャリティイベント日にもかかわらず、私を送り出してくれた。
緑町会青年部の皆さん
http://www.facebook.com/midori.seinenbu

そして、何よりも当日参加してくれた小学生の皆さん
「未来の日本の木を、よろしくお願いします。」

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日本建築研鑚会・秋田講座 [木のこと森のこと]

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秋田杉の産地を訪ねました。

見事な育成複層林(間伐を行い、隙間に植林し樹齢の異なる杉を育てる)は、
40歳で独立し、製材所を起こし山林を買い受け、山から製品までの連なりを
わずか20年で実現させたスーパー社長により施業されています。

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間伐された森は、太陽光が地面まで届き、

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新たな苗木が育っています。

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間伐された小径木は、無駄にされることなく、

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土木資材(写真は砂防ダムの型枠)に利用され、

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端材はチップになり、キノコの養殖に利用されるそうです。

秋田杉というと高級材のイメージがありますが、
地元が抱える林業の問題は、共通で、助成金がないと成り立たないそうです。

そんな中、懸命に秋田杉に取り組む社長の姿に感銘を受けました。

門脇社長、お世話になり、ありがとうございました。
http://www.akitasugi.com/enterprise/detail.html?id=11
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名人の山仕事 [木のこと森のこと]

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春先の重たい雪が原因か、今年は雪害木(雪により倒された木)が
多いそうです。

上の写真、赤い三角印が雪害木、5本ほど確認できます。
こうなってしまうと、起こすことも出来ず、切り倒すしかありません。

写真真ん中、Aのところで木が木に引っ掛かっています。
掛かり木と呼んでいますが、こうなった木を切り倒すのには、
注意が必要、Aを支点にしてテンションがかかっているために、
思わぬ方向に跳ね返ってしまいます。

今日は、作業の指導をしていただいた田中孝次さんが名人技を
披露してくれました。言葉で説明するよりも映像でどうぞ



下になっている木のみを切断し、上の掛かり木と共に倒し、
下の木が他の木に引っ掛かると、上の木が押し倒す。

おもわず、「すごい」と声が出てしまいました。

名人:田中孝次さんについては、
http://www.tamamori.jp/cgi-bin/category/topics.php?topics_code=20060314021

動画はYouTubeでも
http://www.youtube.com/watch?v=v8wc8Tb2wIM

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むかしの山仕事 [木のこと森のこと]

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先週末、東京都檜原村へ山仕事のお手伝いに行きました。

2002年から、グループ浜仲間の会が主催した
「昔の山作業をやってみよう!見てみよう」にて復元された
伐木を山から搬出する「木出し」の方法、「木馬道」と「修羅」

それらが役目を終え、
解体整理することになり、現物を見学する最後のチャンスです。

kinnbamichi.jpg

最初は「木馬道」
写真のレールの上を、材木丸太を載せたソリが滑り降りる構造です。

作製の様子と使用方法は、下記のサイトで見ることが出来ます。
http://omikomi-web.hp.infoseek.co.jp/2hpoto12.html

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次は「修羅」
この滑り台の上を、材木が滑り降りるという「木出し」の装置です。

電気や重機を使わずに、知恵と技を使い材木を降ろす方法。
作製時に指導に当たった久保田喜助さんもすでに故人となられ、
貴重な復元作業だったと、あらためて深く感じました。

森の名人:久保田 喜助さんについては
http://www.tamamori.jp/cgi-bin/category/topics.php?topics_code=20060314022

kinba2.jpg

解体され、材木に戻った木は、やがて土に帰ります。

むかしの山仕事に興味を持った方には、下記図書がお勧め!

「山の親父のひとりごと」、2巻あります。
http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-88965-141-6.html

同じ日に、雪で倒れた木をかたづける作業も行いましたが、
それはまた次回に紹介させていただきます。


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にりん草 [木のこと森のこと]

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板橋区には、武蔵野台地の崖線があります。

もっとも身近な森でもあります。

子供の頃には「探検ごっこ」をする遊び場、
今は遊歩道も整備された憩いの場です。

そして今、にりん草が満開です。
夏には葉っぱも消えてしまう不思議な植物です。


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満月と桜 [木のこと森のこと]

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昨夜は満月、しかも今年2度目の「ブルームーン」

開花から寒い日が続きましたが、
「満月と桜」、良い組み合わせを楽しむことが出来ました。

見損なった方は今日、
「十六夜と桜」が楽しめます。

東京都板橋区小豆沢にある龍福寺、
今年もひっそりとライトアップ、人も少ないので、
ゆっくりと桜が楽しめます。
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